アタインテリア特集

アタ製品の特徴

アタ製品は、主にインドネシアに自生するシダ科の植物「アタ」が素材。茎の部分を裂いて編み込んでいき、約1週間天日干しした 後、ココナッツチップで燻したものです。

丈夫で長持ち

とても丈夫で型崩れせず長持ち!さらには、害虫にも強く虫除け効果も。

アタ独特の美しさ

年月を経るごとに深みのあるアメ色に変化し、独特の美しさを醸し出します。

アタ製品特有の香りについて

アタ製品はココナッツの殻で燻していますので香ばしい匂いがします。この匂いでアタを食べる害虫を防ぎ、また燻すことで丈夫になりあの深く落ち着きのある色合いが生まれます。
特に使い始めは強い香りがしますが、時間がたてば次第に薄れていきますので、匂いが気になる方もご安心ください。
日本で出回っているアタ製品の中にはこの燻煙工程を行わないものもございますが、職人のオリジナリティを尊重し、防虫効果やアタ特有の風合いを落とさないために、当店ではすべてのアタ製品に燻煙加工を行っております。何卒ご了承下さい。

アタのお手入れ方法

基本的には柔らかい布で乾拭き程度で大丈夫ですが、
汚れが目立つ場合は中性洗剤を使って水洗いをして日陰でよく乾燥させてください。

アタ製品ができるまで

熟練の職人さんが丁寧に編み込んで作ったアタ製品。ティッシュケースは3日で1個、 コースターは1日に4枚ほどかかります。長いもので2ヶ月の時間を要するものもあるほどなんです!そんな手間ひまかけて作ったアタ製品の製造工程をご紹介します。

1. 採取したアタの茎の部分を使います。

2. アタのツタをナイフで裂いていきます。

3.小さな穴のある鉄板に通し、さらに細く均一な幅に揃えます。

4.職人さんが手作業で編み上げます。小さなコースターでも1日に4〜5枚編める程度。

5.編みあがったら天日干しで乾燥させます。緑っぽい色から茶色がかった色になります。

6.ココナッツの殻を燃やした煙で燻します。

7.燻すことで耐久性がアップ!スモークした香りが移って外注を寄せ付けなくなります。

8.燻し終わった製品をひとつずつチェック。ささくれなどを取り除いていきます。

自然素材アタ

アタは主にインドネシアに生息するシダ科の植物。成長しきった太いアタはベースとなり、若いアタは柔らかく編み込み用に使われます。

ワンポイントになっている黒の部分は、着色しているわけではなく、根に近い部分を使っているんです。とても短くて作業にも手間がかかるため、ワンポイント(モチーフ)があるものは価格が高くなります。

またアタ雑貨の需要が高まったため、アタをバリ島で採取することが難しくなりました。現在では、ロンボック島、フローレス島、ジャワ島、カリマンタン島など他の島から取り寄せています。

さらに、アタは土壌の栄養分を吸収してしまう為、庭などに植えるのには向いていないのだそう。製造工程だけでなく、素材確保も大変なんです。






アタ製品のクオリティについて

アタ製品のクオリティ(グレード)は編目の細かさと丁寧さで決まってきます。
同じ形のものでも編み目が細かくなればなるほど手間と時間がかかり、値段が高くなります。
当店ではすべてのアタ製品にクオリティを表示していますので、ショッピングの参考にしてください。

スーパークオリティ

シャープペンシルの芯ほどの細さのピールを使用。作れる職人の数が限られ入手困難なアタの極上品!ただしその分値段も高い。

ハイクオリティ

ワンランク上のクオリティを望むならこのハイクオリティがおすすめ。他店ではスタンダートクオリティをハイクオリティとして販売しているところも…

スタンダートクオリティ

アタのもっともポピュラーなクオリティ。初めてのアタにおすすめ。値段と品質のバランスもいいです。

アウトレットクオリティ

とにかく値段が安いのでまとめ買いやお店で使う消耗品におすすめです。






アタ職人さん

アタ雑貨のことをもっと知りたいと思い、制作現場にいらっしゃるアタ職人さん達にインタビューしてきました。

ティッシュケースは3日で1個。コースターは1日に4枚。バスケットは12日で1個。バッグは、7-10日で1個。いずれもスタンダードなクオリティでこのくらいは要します。編み上げる日数で、他の工程を入れるともっと時間がかかります。アジア工房に納品している中でいちばん時間がかかるのは大きな壷型バスケット。これは2ヶ月かかります。

とにかく形です!素材のアタの茎はまっすぐではないし、同じような太さのアタを探すことがそもそも大変。それに加え、デザインどおりのバスケットの形を作ることは私達職人の経験や勘が不可欠。
上に行くに従い広がっているデザインのバスケットは、職人の経験や勘・手の感触で調整します。ティッシュケースなど、正確できれいな角を作ることも同様。この場合はナイフで内側の角を切り取り、形をつくっていくのが高度な技!いかに美しい形に作り上げていくかが私達の腕の見せどころなんです。

アタそのものの入手。アタを採取するためジャワ島で10数名でジャングルへ入った時になんと全員マラリアに罹ってしまったことがありました。人々はアタ採取に行きたがらないのでまず材料を確保することが大変です。

価値があること。職人の感覚や経験などを集約して、アタ製品は底の中心から作り上げていきます。非常に大変であり難しい作業です。そこに価値があり、いい所だと思っています。
また、使ってもらう方たちに是非アピールしたいのは自然素材であること、 そして強度があることです。

制作現場の職人さんの方々、インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。



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