
知ればさらに好きになる
天然素材「アタ」の魅力
アジア工房が自信をもっておすすめする天然素材『アタ』。
手仕事ならではの温もりや味わいが感じられる貴重な伝統工芸品です。
当店で取り扱うアタ製品は、インドネシアの熟練の職人が感覚や経験を活かし、
ひとつひとつ丁寧に編み上げています。
現地の暮らしの中で育まれた、アタ細工の伝統技術をご紹介します。
▽天然素材「アタ」とは |

アタとは、インドネシアの限られた地域にのみ自生するシダ科の植物のことです。
作業は主に、インドネシアの村々の女性が農作業の合間などに行います。
シダ科の植物の葉っぱを取り、ツルの部分を乾燥させたものを原材料として使用します。

まず最初に直径3~5ミリほどのツルの部分にナイフで切れ目を入れて裂きます。
幅2ミリ程度に裂いたアタを、今度は空き缶のフタに空けた穴に通して、均一に整えます。
これはアタのツルは根元が太く、先に行くにしたがって細くなっているためで、この作業を通して、均一な幅に揃えます。次に均一に幅をそろえたアタをナイフで薄く削って表皮だけにします。
何度も何度も削って、薄くしていきます。こうしてアタを編むために使われる薄く削った表皮(ピール)が出来上がります。アタ製品を編むのに使われるのはこの薄く削ったアタの表皮と、ツルの部分だけです。

中芯と呼ばれる部分にツルを蛇がトグロを巻くように巻いていきます。
ツルを少し巻いては、そのトグロをアタの表皮で放射状に巻き固定し、またとぐろを巻いては表皮で巻くという作業を繰り返し少しずつ、少しずつ編まれていきます。直径10㎝のコースターを1枚編み上げるのに数時間かかります。

編み上がったら、終わりではありません。ここからさらに工程が続きます。
編み上がったばかりのアタは、アタ特有の茶色い色ではありません。
まだ少し緑っぽく草木の色が残っています。このアタをまずは数日天日干しして乾燥させます。インドネシアの強い日差しを浴びてアタは乾燥して引き締まり、丈夫さが増していきます。

次に乾燥させたアタを燻す(スモーク)工程です。大きな窯の中に、天日干ししたアタを入れ、窯のフタを閉めて下から燻すのですが、昔はこのスモークの材料にコイアまたはココナッツファイバーと呼ばれるココナッツの実の外側についている繊維状のからの部分を使っていました。今はコイアではなく製材所などで出る木のおがくずなどを使用することが多くなっています。
このスモークの行程ですが、1日ほどかかります。
1日と言っても、スモークできるのは上に向いた面だけで、裏と表のあるコースターの場合は、表で1日、裏で1日の2日かかります。という事は四角いケース状になったものは、6面ありますから、このスモークだけで6日間かかります。スモークの間は煙を絶やしてはいけませんので、ずっと窯の状況を見ながら、スモークするためのチップを加えなければいけません。
本当に気の遠くなるような手間暇をかけてアタは作られているんです。どうして、こんなに手間暇をかけてスモークするのか、それには理由があります。このスモークをすることで得られる効果としては、まず特有の深みのある茶色い色に染まります。塗装ではなく煙で燻して着色しているので100%ナチュラルなのも安心ですね。
そして次に表面にスモークで出たヤニの層がアタ表面にできることで、アタがより丈夫になります。さらにスモークで付いた香りは虫を寄せ付けない虫よけの効果もあります。

こうして数日間窯で燻されたアタは、ようやく窯から出され、
余分なヤニを拭き取った後に検品し日本に出荷されます。

アタ製品の製作には、高度な技術と長い時間が必要ですが、近年は高齢化や後継者不足によってアタを編める職人や自生するアタを採取できる人が少なくなってきてきています。
環境負荷のほぼない100%自然由来の製品であり、天然素材でありながら何十年にもわたって使い続けることができ、時が経っても色あせないどころか、さらに味わいを増すアタ。
さらにはインドネシアのけっして豊かとはいえない村の仕事が増えることで自立できる女性も増やすことができます。この自然の恵みと職人の技が融合した、希少価値の高い逸品であるアタ製品の良さをできるだけ多くの方に知って使っていただき、ファンになって頂きたいというのがアジア工房の願いです。
1.手編みの温かさ |
2.美しく丈夫 |
3.お手入れ簡単 |
4.環境に優しいサステナブルな素材 |
5.防虫・防カビ効果で衛生的 |
6.軽くて扱いやすい |

アタ製品は、安価で粗雑なものから、高級な伝統工芸品までさまざま。品質は編み目の細かさと丁寧さで決まり、細かいほど手間と時間がかかり、価格も高くなります。
アジア工房では、価格と品質のバランスが良い「スタンダードクオリティ」、美しい編み目が特徴の「ハイクオリティ」、高級ホテルや有名ヴィラでも使われる希少な「スーパークオリティ」まで幅広く取り揃えています。さらに、他店では手に入らないオリジナル製品も多数ご用意。
創業20年以上の専門店として、豊富な知識と経験を活かした多彩なラインナップをお届けしています。すべてのアタ製品にクオリティを表示しているので、ぜひショッピングの参考にしてください。

アタ製品は、ココナッツの殻で燻すことで香ばしい香りが生まれます。この燻煙によって、アタを食べる害虫を防ぎ、さらに丈夫になり、深みのある落ち着いた色合いが生まれます。
特に使い始めは香りが強く感じられますが、時間が経つにつれて次第に薄れていきますので、匂いが気になる方もご安心ください。日本で流通しているアタ製品の中には、この燻煙工程を行わないものもあります。
しかし、職人のオリジナリティを尊重し、防虫効果やアタ特有の風合いを損なわないため、当店ではすべてのアタ製品に燻煙加工を施しております。何卒ご了承ください。

Q.アタを作るのにかかる日数は?
A.ティッシュケースは3日で1個。コースターは1日に4枚。バスケットは12日で1個。バッグは、7-10日で1個。いずれもスタンダードなクオリティでこのくらいは要します。編み上げる日数で、他の工程を入れるともっと時間がかかります。アジア工房に納品している中でいちばん時間がかかるのは大きな壷型バスケット。これは2ヶ月かかります。 |
Q.商品作りでこだわっている部分は?
A.とにかく形です!素材のアタの茎はまっすぐではないし丈夫な太さのアタを探すことがそもそも大変。それに加え、デザインどおりのバスケットの形を作ることは、私達職人の経験や勘が不可欠。上に行くに従い広がっているデザインのバスケットは、職人の経験や勘・手の感触で調整します。ティッシュケースなど、正確できれいな角を作ることも同様。この場合はナイフで内側の角を切り取り、形をつくっていくのが高度な技!いかに美しい形に作り上げていくかが私達の腕の見せどころなんです。 |
Q.商品作りの難しい部分は?
A.アタそのものの入手。アタを採取するためジャワ島で10数名で ジャングルへ入った時になんと全員マラリアにかかってしまったことがありました。人々はアタ採取に行きたがらないのでまず 材料を確保することが大変です。 |
Q.アタ製品の良さは?
A.価値があること。職人の感覚や経験などを集約して、アタ製品は底の中心から作り上げていきます。非常に大変であり難しい作業です。そこに価値があり、いい所だと思っています。また、使ってもらう方たちに是非アピールしたいのは、自然素材であること。 そして強度があることです。 |
制作現場の職人さんの方々、インタビューにご協力いただき、ありがとうございました。